1999年8月の住民投票で圧倒的多数がインドネシアへの併合を拒み、24年間にわたるインドネシア軍事支配に終止符を打ちました。インドネシア併合派による虐殺や破壊行為により建物は焼き尽くされ、人びとは国内外に避難し、当時、東ティモールの国づくりは「ゼロからの出発」と表現されました。その後、国連の暫定統治下でゲリラ兵は国防軍へと再編され、憲法が制定され、2002年5月に正式に主権回復を果たします。

国連統治下で始まった国づくりを、東ティモールの人びとはどのように受け止めていたのでしょうか。また、主権回復後の国づくりは、人びとの望んだとおりに進んできたのでしょうか。

20周年を記念して、インドネシア支配下で人権活動を担い、独立後も市民運動のリーダーとして国づくりの一角を担ってきたジョゼ・ルイスさんに、当時を振り返っていただきます。また、2001年からパルシック駐在員として東ティモールで過ごしてきた伊藤淳子が、暮らしの中から見えてきたこの20年間の変化や変わらないことを、日本人としての目線から語ります。

東ティモールの人びとと共に 20年を振り返る

日時:2022年5月14日(土)13:30~15:00

場所:オンライン(ZOOM)

参加費:無料(要予約、東ティモール・フェスタ運営へのカンパ付きチケット有り)

主催:特定非営利活動法人パルシック

内容:

  1. 「主権回復から20年~住民投票から国づくり~」ジョゼ・ルイス・デ・オリベイラ
  2. 「東ティモールに暮らして20年~希望はどこにあるのか~」伊藤淳子
  3. Q&Aセッション

お申込み:Peatixイベントページよりお申し込みください。


お申込みいただいた方に、別途メールにて2日前までにZOOMのURLをお送りします。

スピーカーのご紹介

ジョゼ・ルイス・デ・オリベイラ氏(東ティモール人権NGO・AJAR創設者)
1990年代後半、2つの主要な人権NGOの設立メンバーとして関り、有権者教育作業部会や市民教育運営委員会のメンバーなど、独立への移行中に重要な役職を務めた。 移行期正義(Transitional Justice*)のためのNGO Asia Justice And Right(AJRA)を2012年に設立し、過去の人権侵害の被害者に対するさまざまな賠償プログラムを実施。2019年12月、国際人権デーに東ティモール共和国大統領からセルヒオ・ヴィエイラ・デ・メロ賞を受賞。

*移行期正義:新しい政治体制に移行した国家による、過去の大規模な人権侵害に対する取組み
*セルヒオ・ヴィエイラ・デ・メロ賞:コミュニティ、宗教、宗派、文化の平和的共存と協力に積極的に関与したことに対して授与される

伊藤 淳子(パルシック 東ティモール事務所代表・理事)
2001年より東ティモールに赴任し、現在もマウベシ郡でのコーヒー生産者支援、農村女性の生活向上支援に携わる。2017年に設立された東ティモールコーヒー協会の理事に就任。『小さな民のグローバル学』共著